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2020年2月添付文書改訂
■アレセンサカプセル150mg
■MSコンチン錠等 オピオイド成分
■モディオダール錠100mg
■ネオーラル内用液10%
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■ MSコンチン錠等 オピオイド成分
1. 改訂年月 |
2020年2月 |
2. 改訂内容 |
<追加>[下線部追加] 【禁忌】 ナルメフェン塩酸塩水和物を投与中又は投与中止後 1 週間以内の患者
【使用上の注意】 〔併用禁忌〕 ナルメフェン塩酸塩水和物 |
3. 解説 |
★オピオイド系製剤について、自主改訂により「禁忌」及び「相互作用:併用禁忌」の項に「ナルメフェン塩酸塩水和物」が追記されました。
【改訂の経緯】 ナルメフェン塩酸塩水和物錠(販売名:セリンクロ錠 10mg)において、「オピオイド系薬剤(鎮痛、麻酔)を投与中又は投与中止後 1 週間以内の患者」を禁忌、「オピオイド系薬剤(鎮痛、麻酔)(ただし、緊急事態により使用する場合を除く)」を併用禁忌に記載して注意喚起がおこなわれていることから、同様の注意喚起が図られました。
【改訂となった薬剤】 オピオイド系薬剤(鎮痛、麻酔) ・モルヒネ(MS コンチン等) ・フェンタニル(フェントス等) ・フェンタニル・ドロペリドール(タラモナール) ・レミフェンタニル(アルチバ等) ・オキシコドン(オキシコンチン等) ・メサドン(メサペイン) ・ブプレノルフィン(ノルスパン等) ・タペンタドール(タペンタ) ・トラマドール(トラマール等) ・トラマドール・アセトアミノフェン(トラムセット) ・ペチジン、ペチジン・レバロルファン(ペチロルファン) ・ペンタゾシン(ソセゴン等) ・ヒドロモルフォン(ナルサス等)
【ここがポイント!】 2019年3月に発売されたセリンクロ錠(一般名:ナルメフェン塩酸塩水和物錠)はアルコール依存症における飲酒量低減薬です。本剤は、μオピオイド受容体拮抗作用を持つため、オピオイドの作用を競合的に阻害し、その鎮痛作用を減弱させたり、退薬症候を起こすことがあるため、オピオイド系薬剤とは併用禁忌となっています。今回の改訂でオピオイド系薬剤側にも禁忌が記載され、両薬剤の添付文書記載に齟齬がなくなりました。 |
4. 写真 |
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MSコンチン錠10mg |
オキシコンチンTR錠10mg |
セリンクロ錠10mg |
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※主に添付文書、医薬品インタビューフォーム、審査報告書を参考に作成いたしました。
※薬の使用にあたっては、必ず処方する医師の指示にしたがってください。
(文責 下平秀夫) 2020年6月
※本ページに掲載している記事および図表等に関する著作権は株式会社ファーミックにあります。
製品写真については、「写真付/服薬指導CD-ROM」(八王子薬剤センター発行)より許諾を得て使用しています。
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